テイエムオペラオーとメイショウサムソン

アメリカ血統のサンデーサイレンス産駒が全盛だった頃に、そのサンデー軍団を蹴散らした欧州血統の馬が2頭いました。テイエムオペラオーとメイショウサムソンです。

どちらもオペラハウス産駒というのが面白いところで、そこまで強かったのがガリレオ産駒でもフランケル産駒でもなく、なぜオペラハウス産駒だったのか、私は未だに分からないでいます。

欧州血統で言うと、ブラストワンピースが有馬記念を勝っていたりなど、ハービンジャー産駒はかなり活躍していて、成功の部類に入ると思いますが、それ以外だとひと昔前のトニービン産駒が思い浮かびます。エアグルーヴやダービーを勝ったジャングルポケットなど。

ヨーロッパ競馬の馬場は柔らかく、芝も深いので、瞬発力よりも長く良い脚を使えるスタミナと並んだら抜かせない勝負根性がものを言い、そういった馬が大レースを勝ちます。

逆に日本の馬場はヨーロッパよりも硬めなので、瞬発力と末脚の切れ味のある馬が大舞台で活躍しやすいです。

そういった感じで双方特徴がちがうわけなのですが、日本の馬場に適応して勝ちまくったテイエムオペラオーとメイショウサムソンはほんとすごいなあと、振り返るたびに思います。

確かに、テイエムオペラオーは並ばれても抜かせなかったですね。着差はわずかでも最後まで抜かせなかった。メイショウサムソンも、サンデー軍団の末脚が最も炸裂する東京競馬場で日本ダービーを勝ちました。